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仕事やビジネスにおいてスピードはとても重要です。日本人は世界的にみて、このスピードが遅いと言われる事があります。


この理由としては、日本人は慎重に物事を進めたがるからです。


確かに物事を慎重に進める事は、決して悪い事ではありません。しかし、すべてにおいて時間をかけていたら非効率な事もでてきます。よって、仕事の内容によっては対応を変える必要があります。


特に、このスピードの有効性は副業を始めた時に感じました。特に物販ビジネスをしているとスピードが評価の大きな要因になる事があります。


特にAmazonやヤフオクを使って自分自身で配送しているとわかりますが、配送が早いと評価をもらいやすいです。


商品の配送に時間がかかるのは、店舗と比較してネット販売の唯一の弱点です。店舗の場合、直接目で見て、手にふれてすぐに商品を購入する事ができます。


その為、商品を受け取るまで時間がかかるネットショップは、配送時間をいかに早くするかが評価の一つになるのです。


では、実際の仕事においてもこのスピードはとても重要です。仕事が早いという事は、単純に評価につながるだけでなく、多くの仕事が舞い込んでくる事になります。


仕事が早いと思わせる為の秘訣


自分だけの仕事であれば、仕事の速度を上げる事はとても効果的なんですが、サラリーマンの場合、注意が必要になります。それは、仕事の処理が早いと、振られるタスクが増えていくという事になるからです。


その為、単に処理を早くしていくと負荷だけが増えていくと言う事になりかねません。


重要なのは自分自身の仕事の速度を上げていくだけではなく、”しくみづくり”にも重点を置きます。


自らのタスク処理が早いということは、あくまで自分の能力によるものなので、全体影響は少ないです。しかし、しくみづくりをしていく事で、仕事の速度があがる事は、リバレッジが効くのと同時に、評価もあがります。


多くのサラリーマンは組織よりも自分の評価を優先してしまいがちですが、真のリーダーとなるべき人は、自分自身の評価より、組織を優先すべきです。また、この働きをしていく中で、周りや上司があなたを評価しない場合は、そのレベルの集まりでしかないので、次のレベルの環境へ移った方が得策だと思います。


まとめると、多くの場合、仕事はいくつかの人の手によってまわっています。だからこそ、自分自身のスピードを重視するのではなく、しくみづくりによって、チーム全体の仕事のスピードを上げる事のほうが、圧倒的な結果をもたらすことは間違いありません。


ビジネスを成功させる為に必要な速度

個人的に感じているサラリーマンの最大の弱点は、判断から決断に至るまでの遅さです。


この事がもたらす弊害は、とても大きいです。特に、大企業ほど、変化しづらくなっていきます。私はブロガー活動を始めたのも、すべて自分だけで完結できるからです。


ブログにどれくらいの投資をするか、そして、どれくらいの努力をするか、すべて自分の裁量だけで決める事ができます。つまり、決断までがとても早いです。


また、成功した企業家の書籍にも、”考えすぎない事”を書いている場合が多いです。考えすぎることで、ダメな部分ばかりを取り上げ、やってもいないのに、絶対に失敗すると考えるのは、逆にリスクです。


多くの場合、自分が経験した事がないものを、リスクととらえる場合が多いです。実際、私が輸入ビジネスを始めると言った時に、賛成してくれた人は、身内も含めて一人もいませんでした。


そして、海外投資も同様です。


また、経験が仇となることもあります。以前読んだ、”鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」セブンイレブン式脱常識の仕事術”の中に書いてあったのですが、

鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」?セブン-イレブン式脱常識の仕事術

 
セブンイレブンのIYバンクにしても、銀行をつくる事が目的ではなく、セブンイレブンの店舗にATMを導入する事が目的だった。もし、銀行を作ることが目的になっていたら、ATMは高級外車並になっていただろうとあります。


目的がブレる事がなかった為、必要な機能を見極めたコストパフォーマンスのよいものになったそうです。


そこで、IYバンク設立プロジェクトメンバーは、支援六行から出向していたメンバーで、各分野に精通したエキスパートでした。彼らは既存の銀行のやり方が染みついていた為、事業が成り立つかどうか、最初は半信半疑だったと言います。


ここに、とても興味深い言葉が書かれています。

”人間は困難な課題に直面すると、自分たちの過去の経験に基づいて判断するため、真剣に考えれば考えるほど、「無理だ」と思い、一生懸命議論すればするほど、「困難だ」と言った”


一方、IYグループから参加したメンバーは、金融については全く素人だったからこそ、過去の経験にとらわれず、可能性を信じて突き進む事ができたのです。


知識や経験は、時として財産にもなりますが、場合によっては、弊害になる事もあるのです。


ただし、個人的な意見として、自らを疑い、目標に向かって突き進む意識さえあれば、これまで得た知識や経験は必ず活かされると思います。


重要なのは、不可能を可能にする為に何をすればいいかをひたすら考え抜くことだと思います。今の私たちの日常の中には、過去の人たちが想像すらできなかった事が”当たり前”になっています。


ビジネスにおいて、考える事は大切ですが、悩み続ける事は、返ってスピードがなくなり、いずれは止まってしまうでしょう。


ここぞという時に、必要な決断力を身に着ける事とこそが、成功に導くカギになると思います。